咀嚼が苦手な犬向けのドッグフード
犬は咀嚼することで唾液が分泌され、その唾液で口の中の清潔を保っています。
咀嚼回数を増やすため、ドッグフードは基本的にはドライフードが良いと言われています。
ドライフードは硬いため、噛む回数が自然と増えるのです。
また、缶詰のようなウェットタイプはドライタイプのドッグフードに比べて歯の間に残りやすいです。
犬は自分で食後に歯磨きをすることはありません。
ですから、歯の間に食べかすが残るとそのまま残り、虫歯や歯石の原因となります。
虫歯の治療も歯石取りも、麻酔をかけての処置になるため体への負担も大きく、費用もとても掛かります。
そのため、できるだけ虫歯や歯石をためることは、犬にとっても飼い主にとっても避けたいものです。
ですから基本的にはドライフードを与えることが良いとされています。
しかし、中には咀嚼が苦手な犬もいます。
特に仔犬の歯が生えそろっていない頃や老犬になると、咀嚼が難しくなってきます。
そのような時にはドライフードを与えても上手に食べることができません。
そこで、仔犬の間はミルクを与えたり、ドライフードをお湯でふやかして与えます。
7歳ころからシニア用のフードを与えるようになります。
これは、成犬用に比べ、咀嚼がしやすいようになっていたり、消化しやすくなっていたりという工夫がされています。
フードの水分量も多めのものが多く、缶詰タイプやセミドライフードと言われるものがあります。
セミドライフードはドライフードのように粒状ですが、水分が含まれているため柔らかめの粒になっています。
水分量が多いと腐りやすくなるため、一食分ずつの小分けにされています。
もしも、一回で食べきれなかった時や、小分けタイプでない場合には、しっかり封をして空気に触れないよう管理が必要です。
缶詰タイプも同様で、水分が含まれるので一回で食べきれなかった場合にはラップで封をして冷蔵庫での保管をしましょう。
最初にも説明した通り、水分量が多い食事は歯の間に食べかすがたまりやすいです。
定期的に歯磨きをして歯のケアもしてあげましょう。